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梅雨の晴れ間に遠征! その3:愛知県一宮市編

遠征の3日目は、神戸から新幹線で岐阜羽島駅へ。駅前には「ようこそ、繊維の町」と書かれたポールが。ここはそういう地域なのですね。

タクシーで木曽川を渡り、愛知県一宮市へ。ここも繊維工業の町だそうです。

お訪ねしたのは、リファインバース株式会社の一宮工場。古い漁網からナイロン繊維を再生、衣服やバッグなど作ろうとしています。

「海岸の漁網をリサイクルするヒントがあるかも!」。好奇心いっぱいでうかがいました。

リファインバースは、廃棄されたタイルカーペットを回収し、新しいタイルカーペットへとリサイクルするベンチャー企業。当初はカーペット裏面の塩化ビニルのみリサイクルしていましたが、「カーペットの表地はナイロン。いずれナイロンの再生も」と考えていたところ、ナイロン製の刺し網をリサイクルしていた他社から、2年前に事業売却の話が。

これを受けて、まったく縁のなかった漁業や海の世界に関わることになったそうです。

その直後に海洋プラスチックが世界的な話題に。会社のイメージアップにもつながり、「ラッキーだった」といいます。

リサイクルできるのは、100%ナイロン製の漁網。日本の漁網は、3割がナイロン、4割がポリエステルとのこと。ただし複数の成分を合成したり、撚り合わせたりした漁網も多く、今のところ、沖合漁業のカツオ・マグロ巻き網漁の網と、沿岸漁業の刺し網漁の網のみ、リサイクル原料としているそうです。

回収する廃漁網には、他にも条件があります。1つは浮きや錘などを切り離し、ナイロンの網地だけにすること。もう1つは、貝類や藻類などの汚れがついていないこと。

うーん、海岸の漂着ごみだと、ちょっとむずかしそうです。

でも、納屋や空き地に放置されている廃漁網なら、可能性がありますね。

今のところ漁網の回収は年間300トンほど。リサイクル原料としては全然足りず、少なくとも年間1000トンは必要とか。

昨年、日本製網工業組合と協業の契約をし、巻き網については全国的に回収できる仕組みができたそうです。

いっぽうの刺し網は、前の会社から北海道の一部での回収システムも引き継いだそうです。今後は、関東や東海北陸など輸送コストが抑えられる地域で刺し網を回収するべく、模索中とか。

では、漁網はどう姿を変えるのでしょう?

この写真は、漁網から生まれた原料ペレットです。黒いのが巻き網、濃い緑色が刺し網。今のところ、このペレットから建材や車の部品を作っているそうです。

そして目下開発中なのが、服飾用の繊維をつくること。これが、糸の試作品です。黒い原料ペレットから白い糸が作れるんですね。何だか不思議ですが、これなら染色も自由自在。

でも、なぜ服飾なのでしょう。

「今の日本で、リサイクルに付加価値がつくのは、アパレルだけです」と、担当者さん。

なるほど~!! 社会のあり方から、変わらないといけないのですね。

今回、ペレットのサンプルを分けていただきました。福井に戻って、海ごみリサイクルに関心の高いメガネ会社の(株)YPCさんにお届けしました。

漁網からメガネが作れたら面白い!!

ワクワクが広がります。

リファインバース(株)

https://www.r-inverse.com

(株)YPC

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